奥飛騨/高原川・沢上(そうれ) ジャンル
沢登り
日 程 2005年10月10日(月)(夜行日帰り) メンバー I井T(記録)I井R(計2名)
行 程

入渓点(8:15)⇒五郎七郎滝(9:10)⇒岩洞滝(10:15〜35)⇒蓑谷大滝下⇒二俣・15mナメ滝(12:55)⇒終了点(14:15)⇒入渓点(15:50)

 
 10月の3連休は奥利根の沢の入門・狩小屋沢下降、前深沢〜至仏山、尾瀬ヶ原周遊を考えていた・・・しかし直前の仕事疲労と天候の悪さによって諦め、2日間で行ける他への転進〜吾妻大滝沢に一旦は決めた。しかし今年はどうも週末に天候が悪い。大滝沢を実行するかどうか迷っていた時、岐阜県がいいという情報を得た。早速針路変更実行。北アルプスの山を越えて奥飛騨へと向かった。平湯温泉の駐車場で仮眠。

 朝6時、駐車場のおじさんに起こされる。どこへ行くのか尋ねられる。乗鞍岳や上高地へのマイカー規制を周知しているらしい。神岡方面と答えてもしつこく聞いてくるので沢登りで沢上谷と言うとあっけに取られた様子である。この沢の知名度はないも同然だから。

 沢上谷へは平湯から神岡・新穂高温泉方向へ向かい、栃尾温泉分岐で神岡方向へと向かう。神岡への途中の鼠餅という奇妙?な集落のところから高山へ抜ける県道に入る。高山への抜け道としてよく使われるらしく意外に交通量が多い。県道に駐車スペースはなく、わずかな路肩に車を止めた。天気はまずまずである。

 沢は至って平凡で、水量も少ない。写真でみた雄大で、きれいなナメがあるとはにわかには信じがたい・・・間違えてないのだろうなぁ。しかしナメらしきものが現れてきて一安心。沢のたたずまいはどことなく二口山塊の大ナメ沢に似ている。ここで枝沢に入る。五郎七郎滝(写真1)を見るためだ。枝沢のナメは次第に傾斜を増して来る。後ろを振り返ると怖いくらいである。五郎七郎の滝は70m位で日本画のような繊細で優美なナメ滝だった。景観を満喫した後、下りはフリクションを効かせこのナメをそろそろと慎重に下った。(写真2)

 
写真1                           写真2


 次の沢は二俣状であり、左の沢に入る。岩洞滝(写真3)を見に行く。先ほどとは全く異なり、ナメは下部のみで、川原状の沢が続く。突然日光の「華厳の滝」のような見事な直瀑が現れた。水量は少なめだが周囲の岩壁は見事だ。滝の裏側に入って楽しんだ。(写真4)高さ25mだがもっとあるようにも感じられた。ここまでくると次の核心部はどんなであるか期待が膨らんでくる!天候も日差しが射していい感じになってきた。

 
写真3                                  写真4 


 本流に戻り、側壁のスラブを垣間見て、蓑谷大滝下に出る。女性的なスラブ滝30m。白い衣のようにも見える。(写真5)


写真5

さて直登は無理で大高巻き。巻き道はしっかりしていたが、途中で枝分かれ。壁に沿った踏み後をたどると行き止まり。仕方なく戻って探す。少し登り直すと驚くべきことに幅広の道が現れた。何とも不思議!!杣道というには立派。まるでハイウェイのようだ。初めてだと少しわかりにくいかも。(写真6)  
 ガイドでは急なルンゼを下るとなっていたので、先月の釜川の悪夢が頭の中によみがえった。しかし案ずるより生むが易し、しっかりした潅木につかまりながら無事本流に降り立った。(写真7)

 
写真6                           写真7

 いよいよ素晴らしいナメの始まりだ。(写真8)このナメは延々と続いていく。全長はどれくらい続くのだろうか?クワウンナイや南紀の沢に匹敵するこの規模・素晴らしさ!(ちょっとオーバーかな?)ナメ床の感触を楽しみ、ウォータースライダーで楽しんだ。ジャッポ〜ン!(写真9)
ちなみにズボンのお尻部分がボロボロになりますので、要注意(涙)

 
写真8                           写真9

二俣15mナメ滝には虎ロープが下がっており、使うとあっさりと登れた。(写真10)
その後、一旦河原となるが、再びナメ床のスタート。これも延々続く。紅葉がすこしずつ始まってきており、真っ赤に熟した実が美しい。まさに実りの秋である。(写真11)

 
写真10                           写真11

やがて二俣。林道横断のかわいい橋が見える。一転してのどかな田園風景へと変わる。桃源郷のようなたたずまい。橋を越えてもナメが続いていたのでしばらく進む。(写真12)奥ではチェーンソーが鳴り響き、ナメ床には重機が入ったあとがある。上流の材木を伐採して運んでいるようだ。沢も杉林に囲まれ暗くなった。遡行を中止し、先ほどの橋まで戻る。(写真13)遡行完了、お疲れ様。はるばる来た甲斐があった。

 
写真12
                     写真13

 のどかな林道、県道を下り、駐車地点へ戻る。途中から五郎七郎滝、岩洞滝、蓑谷大滝が全部見えたのは感動。(写真14)奥飛騨の一見何でもないところにこのような場所があるのはまさに驚き、ディスカバージャパン、日本再発見。この沢を紹介してくれた方々に感謝でいっぱいである。


写真14

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