谷川岳/雪上訓練   

■日程:2006年4月22日(日帰り)
■ジャンル:雪上訓練
■メンバー名:SN、IR、IT、WK(記)、AT(計5名)
■行 程:土合口上部の山林斜面



■山行記録:

今年の谷川方面は雪が多い。
12月の雪訓も天神平の予定が水上駅近くの山林の斜面で実施できた。
今回はさすがに水上駅付近には雪がなかったが、土合口のすぐ上にはたっぷりと雪があるのでマチガ沢まで行く必要がない。木の周りの穴を見るとまだ2mはある。
準備をして登山研修所まで来るとキャーキャー騒がしいので上を見ると若者の集団が雪の上を滑っている。てっきり雪訓をやっているのかと内心感心して登ってみると、高校生ぐらいの男女が滑って遊んでいた。

予定していた雪訓内容は、アイゼン無しの歩行、アイゼン歩行、滑落停止、確保(スタカット)であったが、アイゼン歩行には向かない雪質であった。

雪訓の目的は安全登山のためであるが、そのアプローチには2つある。一つは事故を起こさないための事前予防である。もう一つは事故を最小限に食い止める事後対策である。

歩行練習は事前予防に入る。滑落停止や確保は事後対策に入る。私たちは日常生活の中でもこの二つの要素により安全を保っているのである。もちろん事故を起こさないことが大切で、そのためには転ばないための歩行練習が重要である。しかし、絶対はないので、仮に転んだときのために滑落停止や確保の練習をするのである。

アイゼン無しの歩行は普通意識しないで歩いているが、少し滑るような所を歩く時を思い出せば注意点がわかる。沢登りで特に滑やコケの上を歩くようなときと同じで、後ろに蹴らないことである。極端に言えば靴底で雪面を押す力で進む。歩幅は小さくである。また、斜下降は難しいので、直下降で降りて斜登高で目的の場所に辿り着くといったルート選択も時には必要である。

アイゼン歩行の注意点は一つである。雪面に対してフラットに置く。雪がアイゼンにくっついてすぐに団子になるので思うようにいかないが、とにかくフラットに置くことを意識して練習する。歩行練習を兼ねて鉄塔まで登り昼飯にする。

昼食後は滑落停止の練習に入る。
滑落停止には絶対という型は無く要は滑ったときに以下に早く止まるかである。
僕の滑落停止に関する考えを一通り説明する。
ピッケルを左右の手で持って出来るようにと書いてある書物もあるが、僕は左右の手で練習することは進めない。自分の利き腕で常に練習することを推奨する。その上でトラバース、直下降等で滑ったと想定して姿勢によってピッケルのピックや石突を利用して停止行動に入ることを考える。これが僕の考えである。大切なことは何度か練習してこれなら止まれるというスタイルを持つことである。また、一回に何時間も練習してもすぐに身に付く技術ではないので、雪山に出かけたときに僅かの時間でいいから回数を多くやることである。そうすることによりとっさの時に滑落停止が無意識に出来る。


最初は皆ぎごちなかったが練習をするうちに滑らかな動きになっていく。雪訓でこんなに滑落停止練習をしたことが無いぐらい練習をした。



確保練習も一般的なスタンディングアンドアックス方式を説明し、各自にセッティングをしてもらって練習したが、その後もまた滑落停止の練習をした。



その他、今回は休憩やアイゼンを付ける時には斜面に正対することや休憩時には絶対ピッケルを身体から離さないことなど細かい点も注意をした。ピッケル紐は手に巻くより身体に付けることを勧める。
以上
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