白馬岳/北アルプス   

■日程:2006年8月6日(土)~8月7日(日)夜行1泊2日
■ジャンル:夏山縦走
■メンバー名:TR田、W辺(記)、他1名(計3名)
■行 程:5日(土)猿倉Pー白馬大雪渓 - 白馬山荘テント場 – 白馬岳往復 
     6日(日) 白馬山荘テント場―杓子岳―鑓ヶ岳―鑓温泉ー猿倉P


■山行記録:


4日(金) 調布~豊科~猿倉駐車場         

金曜日の21時半過ぎに京王府中駅に集合してから出発。  
中央自動車道は都内から上の原あたりまでは少し混んでいましたが、山梨に入るあたりからは順調で、豊科にあっと言う間に到着しました。
豊科ICを下りてからの道は前後を走る車がいないし、沿道には綺麗な花(多分「マリーゴールド」)が整然と飢えられており、快適なドライブでした。
それにしても、花の手入れの良さには驚きでした。   
萎れたり、痛んだりした花がまったく見当たりません! 
そんな国道を走ること1時間ほどで白馬に到着。
TR田さんのご友人はまだ到着されてないようなので、猿倉の駐車場で一杯やってから仮眠し、翌朝合流することにしました。


5日(土)天気:快晴 猿倉Pー白馬大雪渓 - 白馬山荘テント場 – 白馬岳往復 

5時半ころ起床。荷物をまとめて6時過ぎに駐車場を出発。
Y本さんは最終的な待ち合わせ場所にしていしている猿倉荘で探すこととしました。
小屋の前は大勢の人でごった返していましたが、徐々にすくなくなり準備運動の終る頃には無事Y本さんを発見。
挨拶もそこそこに登山届けを提出し6:40に出発しました。
40分ほど砂防工事用道路を歩き登山道の入り口に達しましたが、すでに大勢の人が滞留しており、順番待ちしていました。
TR田さん曰く、「これが夏の白馬だよ!」。上高地にも負けない賑わいです。
細い道で追い越しもできないので、渋滞の後ろについて歩くこと約30分で山荘に到着しました。
山荘近くの雪解け直後の場所には芽を出したばかりの植物があちこちに点在し、まさにこれからが「春」といった感じでした。一足先に雪が解けたと思われる斜面には巨大なキヌガサソウ(写真上)が花を咲かせており、その存在感は他の植物を圧倒していました。
ここで水を補給し、いよいよ本格的な登りの開始です。
例年だと山荘のかなり上から雪渓が始まるようですが、今年はすぐ近くまで雪渓がせまっており、さっそく雪渓歩きとなりました。    
前方に目をやると、遥か前方の雪渓が切れるあたりまで蟻ん子のように人が切れ目無く連らなっており、まさに行列。
1000人くらいはいそうです。
太陽の照り返しで眩しい雪上を歩くこと約2時間で、崩落場所に到着。
雪渓の真ん中あたりまで岩と土で覆われていて通れないので、ルートを右に取り夏道(?)をあがって行きます。

しかし、崩落場所の手前には見張りの人が立ち、一人ずつ順番に通しているために列が詰まっており、なかなか前に進めません。
数歩進んでは数分間の停滞の繰り返しを迫られました。   
崩落個所を抜けてすぐの場所に大きな岩があり、ちょうどよい日陰があるので、ここで一本いれました。
岩陰に座って雪渓を見下ろすと、行列はまだ延々と下の方まで続いており、人の多さに再び驚きです。
岩から更に1時間ほど登り雪渓をぬけると避難小屋があり、回りではおおくの人が休憩していました。
ここから頂上までは400~500メートルほどの高度差ですが、登山道が結構混んでいるので暫く休憩して、道がすこし空くのを待って再び歩き始めました。この付近から先は色々な花や植物が道の両脇に姿を見せ始めたので、途中気に入ったポイントではザックを下ろして撮影をしながらのんびりと進みました。

結局幕営予定の小屋に到着したのは、14:30過ぎ。
テントをはってから早速ビールで乾杯し、外で気持ち良く昼寝をしました。
その後、太陽が傾いて少し涼しくなってから、空身で白馬岳を往復しました。
稜線には、イワギキョウ、チシマギキョウ、ミヤマシオガマ、ヨツバシオガマ、タカネツメクサ、ウサギギク、ウルップソウなど数多くの花(植物)があり、我々の目を楽しませたくれました。


6日(日) 白馬山荘テント場―杓子岳―鑓ヶ岳―鑓温泉ー猿倉P

夜中は強い風がずっと吹いていたので、テントの中では絶えず風圧を感じながら寝ていましたが、夜明け近くになって風はやみました。
4:00頃起きて、簡単な朝食をすませ、5時にはテント場をあとにしました。
まだ、日の出にはすこし時間があるので、涼しく快適な歩きでした。
稜線付近には高山植物の可憐な花々が咲いているので、またまた歩いたり撮影したりしながらの行程になりました。名前がわからず気になる花が二つありましたが、他のパーティの人に尋ねてみると一つは「ミヤマアケボノソウ」という白馬付近固有の花だそうです。(左写真)
ミヤマハンショウズルのような濃い紫色がなんとも言えず綺麗な花でした。
(もう一つの花は自宅に帰ってから調べたところ、「ヤマムラサキ」でした。)

杓子岳山頂から鑓山頂にかけてはイブキジャコウソウ、コマクサ(株が小さく花数も少ない)、ウルップソウ(花は既に終り)が目に付きました。
鑓温泉への分岐に到着したのは9:00。
ここからの急斜面から大出原にかけての花畑が今回のコースでもっとも花の密度の濃い場所でした。

  

上部のガレ場は花は少ないですが、ところどころにコマクサの群落があり、稜線に比べて大きな株が多いようでした。大出原に入るころから地表の水分もふえてきて、キンバイ、チングルマ、コイワカガミ、ハクサンコザクラ、アオノツガザクラをはじめとする群落が次から次に現れ、被写体には事欠きませんでした。

たっぷりと撮影を楽しんだ後で、有名な鑓温泉についたのは11時過ぎ。
ゆっくりお湯に浸かりたいところですが、あまりのんびりすると麓までの下山(残り4時間以上?)が辛そうなので、腰まで浸かるだけで、足裏を軽くマッサージし、短めに切り上げました。
それにしても露天風呂(男湯)から眼下に広がる大雪渓を眺めるのは気持ちのいいものです。
時折下山する人達と視線があって小恥ずかしい思いもしますが、おばちゃんたちのグループは結構うれしそうに男湯を見上げながら通過してゆきます。
温泉をあとにしたころTR田さんが以前「シラネアオイ」を見たとおっしゃるので、道の脇に目を配りながら下っていると確かにありました。
確認できたのはわずかに二株、それも花が咲いているのは片方の株だけでしたが、大きくて気品のある花でした。
皆近づいて撮影するのでしょうか、立入禁止のテープは登山道の脇で踏みつけられてその役目をはたしてはいませんでした。
雪渓下りは緊張するものですが、TRさんは軽アイゼンもつけずにストックだけでワシワシ(自分の頭の仲ではこんなイメージ)とすごい勢いで下ってゆきます。
前のパーティを追い越しあっという間に鑓沢のトラバースにじかかっていますが、そこは前日に落石事故がおこった場所で、トレースの下方にも広範囲に大きな岩が散乱していました。
その後、幾つかの崩落個所を横切りましたが、一番やばそうな落石沢では見張りをたてて一人ずつ通過しました。絶えず小さな石がどこかで動いており、とても緊張しました。
落石沢を最後に雪渓は終わり、樹林帯の中の歩きとなりました。
沿道にはウツボグサやギボウシなどの大型の花(高山植物というよりは高原の植物という感じ)がたくさん見られました。
この頃には気温が相当高くなっていたので、風景を楽しむというよりは、ひたすら歩くといった感じでしたが、16:00過ぎには無事猿倉の駐車場に到着しました。
白馬駅前に移動し、食事をしてからY本さんと別れました。
白馬から豊科までの道で往路の疑問(なんで花がとても綺麗か)が解けました。
ゴミ袋をもった農家のおばさんたちが国道沿いを歩いていました。
多分、観光客の目に付かない夕方の時間帯に地元の人たちがボランティアで痛んだ花を回収していたのでしょう!
白馬を歩くのは(自分にとって)始めてでしたが、その花の種類と個体数の多さには感激でした。
三脚をもってゆかなかったので、結構失敗写真もありましたが、「花山行」の目的は十分に達せられ、とっても充実した山行でした。


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