八ヶ岳・阿弥陀岳北稜 / 赤岳南峰リッジ(左)

年月日 2009 年 1 月 17 , 18 日

タイム

1 月 17 日

美濃戸 7 : 00- 行者 10 : 00- 北稜JP下 12 : 00- 第1岩峰下 13 : 30- 阿弥陀岳 14 : 30- 行者小屋 15 : 30

1 月 18 日

行者小屋 6 : 00 ‐文三郎尾根遭難碑 7 : 15 ‐赤岳 10 : 30 ‐行者小屋 12:00/12:30- 美濃戸 14:30

パーティ Y野(わたぐも),K宮,Y田〔TS会〕

1 月 17 日

久しぶりに,山に行く.週中,K宮たちと,東京で会い,八ヶ岳,あるいは,上越ということだったが,K宮から八ヶ岳に行くというので,同行する.茅野駅でピックアップとしたいため,なんとか諏訪SAまで,走り,仮眠をとりたかった.予定通り,諏訪SAまで行き,茅野でピックアップ.美濃戸口手前でチェーンを着け,林道に入る.なんとか,坂も登りきり,赤岳鉱泉小屋の駐車場に車を置く.南沢を歩くが,さすがに, 3 ヶ月,山にも行かず,仕事べったりの生活では,完全に弱りきっている.何しろ,普段一番長い歩きは,会社の食堂へか,駐車場から自分の机までが一番,長く歩く距離である.K宮についていけるはずはなく,初めて一緒にいくY田さんにもついていけない.行者小屋前に着いたときは,Y田さんが心配してテルモスから湯をくれる.テント設営,登攀具をもち,出る.文三郎尾根へと続く道から外れるとトレースはない.K宮先頭で,ラッセルをしながら樹林帯を登る.途中,交代するが,長くは,この疲労では,続かない.いわゆる北稜の JP の下の稜線 JP を経ると,トレースはないものの,古い踏み跡を雪原の上に読むことができ,そのうえをたどる限りは,もぐりは大きくはない. JP まで,あがり,アイゼン,ハーネスを着ける.ここで,Y田さんが帰ると言う,内心驚いたがK宮は,平然と,ああとか言っている.受け答えから,過去にも,何回かあったように推察されるので,あまり気にかけないとした. JP から潅木のゆるい雪壁を登り,第一岩峰下に至る.ここで,どうするか,引き返すならここしかない.天候は晴れ.疲労は目いっぱい.今冬から始まった日本山岳会のメールによる天気予報サービスでは,八ヶ岳は今日いっぱいの天気の晴れを伝えて来ている.これぐらい冷え込めば,雪崩もあまり心配ない.K宮,トップで出る.ロープはシングルとした.K宮,岩峰の凹角を越え,視界から消えていく.コールを聞き,フォローする.2p,Y野 . 第 2 岩峰の右側をのぼり,雪壁,そして,小さなスノーリッジを越え,さらに,傾斜の落ちた雪壁を登り,K宮をよぶ.K宮にロープをたためる安全圏に行ってもらう.約 20 m程度か.ロープをたたんで,阿弥陀頂上まで誰もいなければ,下降のトレースもない.いくばくかは風がある.阿弥陀岳からトレースの消えた下降路を探しながら降りる.中岳コルから沢伝いに下降.ここも,場所によれば,クラストした雪面が踏み跡ともに,多少,残っている.下降にしても,もぐるのには閉口する.なんとか,明るいうちにテントまで帰りついた.

1 月 18 日 赤岳南峰リッジ左ルート

起床 4 : 00 が,K宮の声で 4 : 25 に起きる.それでも, 6 : 00 には,出発できる状態となった.昨日とは異なり , トレースがあり,しまった雪道を登高する.文三郎尾根遭難碑まで,風も弱く,順調に高度を稼ぐ.ここから,雪原を直上する.途中で,左上するバンドが左手の尾根にあり,多少,踏み跡らしきがうかがわれる.K宮に左と言うが,直上の方が安全だろうと登っていく.しょうないなあと思いつつ,バンドに乗って登ると,K宮の声がして,ひょっこりと顔を出す.どこか,フラットなところはないかと聞いてくるので,窪地を見つけ,雪を削る.K宮,Y田さんと来て,アンザイレンする.ここで,K宮,Y田さんが完璧に,自己ビレイしながら,作業するのを見て,最近の僕の手抜きを恥じる.確かに,関西でも,年輩の山ヤは,絶対,とるもんなあ・・・自己ビレイを.ここからK宮トップで,雪壁を登り,リッジに出る. 2 p,Y野がリッジを登る. 3 pK宮,リッジにある岩峰まで.Y野も岩峰までいく.ここで,岩塔の右のチムニーを行くことにし, 4 p小宮,リードで出る.チムニーを抜けてところ,すなわち,岩塔の上で,小宮がきる.5pY野が傾斜の落ちた岩場を行き,きる.6pK宮.同様の岩場を登り,稜線に出る. 360 度の展望である.下降は,地蔵尾根とする.赤岳から下降するそこそこの人数の方たちとは距離を置き,休みながら降りる.樹林帯の中では,登ってくる方もいるようである.テント場まで,問題はない.あとは,荷物を片付け,車まで.下りとはいえ疲れる.それに,多少,南沢の道は,氷化していて歩きつらい所もあった.K宮たちを茅野駅に送り,分かれる.中央道も高度が高いところでは,雪混じりの雨であったが,恵那山トンネル手前では,白いものは消え,完全に雨だけだった.名古屋に近づくと心配していた関が原も雨ということでヒト安心する.栗東にはいる頃には,雨もやんで,家路を急ぐ.・・・アパートに着く頃は,心地よい疲労感に浸っていた.僕は,感動を味わいたくて,厳しいまでに美しさを見せる山に行く.仲間との絆を知りたくてザイルを結ぶ.たぶん,どちらか一つだけでは,ダメで,満足しないのだろう.そんな山登りが,僕の心象にあっている.

(Y野 )

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