==========
水根沢谷
==========
2010年7月19日(月/祝) *晴
メンバー=S村、N村(L:記)

 奥多摩駅発9:30のバスに乗り、10時前に歩き出す。10分ほどで道が分かれて、鷹ノ巣山コースへ向かう車道からはずれて、左の沢のほうへ行くと、女性2〜3人と男性1人が沢じたくをしていた。講習会かガイドふう。
 私たちはもう少し進んで沢に出て、そこで沢靴に履き替える。
 「沢だ、沢だ」と、S村さんがかけ声をかける。
 歩き出しは汚れっぽい。近くにキャンプ場や人家があるようだ。
 すぐゴルジュになり、右岸にスリングが3本ほど。水中へつりで進むと水没しそうになり、体がふわりと浮いてコケそうになったので、スリングにつかまる。あきらめてそのままスリング頼りにはい上がった(7級=Bパンプのオレンジ)。
 早くもロープを出して、S村さんをビレイ。
 いきなりの最難であった。先が思いやられる。1級の沢はこんなに難しかったのか。
 2条3mは記憶なし。
 シャワークライミングの3m滝。S村さんが先に行ってもいいかと言うので「ドウゾ」と先をゆずる。苦労して超える勇姿を写真に収めた。続いて私もあたふたと越える。水の中にガバがあるのはわかっているが、水圧のため足元がすくわれそうであせる。顔にしぶきがかかって前が見えない。これはおもしろいわ。以前ここはチョロチョロと水が流れる程度の小滝だったという。
 トイ状4m。両岸に突っ張り、水流ぎわにホールドを探して登る。「半円の滝か?」ときくと、全然ちがうという。ここもロープを使った。少しでも不安があれば、どんどんロープを出す。それが練習にもなるので。こんな沢でケガしてもつまらないし。この小滝が第1ゴルジュの核心だったかもしれない。
 左岸はスラブ状の壁となり、奥の滝は難しそうなので、泥まじりのこの壁から巻く。ここもロープ使用(トップはフリーソロ)。第1ゴルジュはこれで終わり。
 少しゴーロ状となり、ワサビ田や壊れかけた小屋などあり、ゴルジュにさしかかる手前で休む。第2ゴルジュは第1よりもやさしい。水の中に入って通過できるラインがかならずあるのでおもしろい。
 意外に近く半円ノ滝となり、直登は一見して難しそうなので、左壁にホールドをさがして越える。要するに高巻き。泥まじり、U級の岩登りだった。
 まだ時間があるので先へ行く。昔この沢は半円ノ滝で終了していたが、新しいガイドブックではさらに上流まで紹介されている。最長行程は6時間(半円ノ滝までは2時間20分)である。
 しかし、ここから上流は沢が荒れぎみだった。小滝に木を組んで材木を貯留したという「鉄砲堰」の跡があるというが、どれなのかわからない。
 水量の多い8m滝は、登れば完全に水をかぶるところ(それ以前に、取り付くまでが水没で大変そう)。左に追いやられて高巻きとなる。
 現役らしい大きなワサビ田の石垣を右にすぎて、登山道が近づいたところで終了した。
 登山道を1時間弱で入渓点に戻った。
    *
 今回は半円ノ滝、8m滝は巻いたが、もっと沢登りに慣れて上達すれば、直登して楽しめるのだろう。フリークライミングの視点で見ると、沢登りは難しく危険に満ちている。フリークライミングの一定程度の力は前提として、そのうえに山をよく理解し、総合的な意味で強い山やになることが、沢登りをするうえで大切なのだろう。
               
           シャワークライム(3m小滝)                                             水とたわむれる沢登りができる